ファティマ大予言と地球脱出計画「プロジェクト・ノア」②

本稿は、『月刊ムー』2016年12月号No.433の第3章について、一部本文表記を変更して転載いたしました。なお第1章「ファティマ大予言」第2章「太陽メガクライシス」についての本文につきましては、ブログ管理人の都合により割愛いたしました。


究極の地球脱出=「第4の選択」と「ノアの箱舟」計画

2大超大国の首脳も驚愕した「ファティマ第3の預言」の真実

 人類滅亡の危機を警告する「ファティマ第3の預言」であるが、その内容はアメリカと旧ソビエト連邦にも伝えられていたとケネス・フォン・ブフェッテンバッハ氏は指摘している。1960年代初めに、教皇パウロ6世が冷戦のさなかにあった米ソの首脳ケネディとフルシチョフに、その預言の内容を書簡で明かしていたというのである。
 当事者たちは既にこの世にないためその真偽は不明であるが、これが真実であるとするならば、第3次世界大戦の火種になりかねない冷戦をとめるきっかけとなったことは間違いないだろう。事実としては、核兵器を用いた第3次世界大戦が最も近づいたキューバ危機を回避したのは、この二人だからだ。
 ケネディ大統領は1963年に暗殺され、その直後にフルシチョフ首相は追われるように失脚した。東西対立が深まる中で理性的に友和への道を開こうとした二人がなぜ消されてしまったのか?
「ケネディは、アポロ計画の真の目的を明らかにしようとして暗殺されたのだ。」
とブフェッテンバッハ氏は指摘する。
 そもそもアポロ計画は、旧ソ連に対抗した宇宙計画でもなければ、科学技術の発展のためでもない。アポロ以前の計画で明らかになった「月の異星人」たちの存在を公開するためであった。そしてその背後には、人類移住計画があったはずである。
 ただしそれは、遠い未来を見据えての遠大な計画であった。
しかしファティマ第3の預言の存在が、アポロ計画を内包する人類移住計画に大きな方向転換を強いることになる。地球崩壊の危機は深刻な問題で、そう遠くない未来に選ばれた民だけでも脱出させなければならなくなったからだ。
だが、アポロ計画が行った「現地調査」の結果は、探査機がもたらした情報通りのものだった。つまり月はプロジェクトが望む「第2のエデン=楽園」ではなかったのである。だからこそアポロ計画は早々に終了し、同時にその関心は火星へとむけられたのだといわれる。

悪魔の選民計画「プロジェクト・ノア」

一部のエリートによる人類移住計画「プロジェクト・ノア」。現代版ノアの箱舟ともいうべきこの秘密プロジェクトの存在は、2001年ごろに「米政府のUFO情報隠蔽工作」「影の政府による情報操作」「マジェスティック12」「ニューワールド・オーダー=新世界秩序」などのテーマの裏にある陰謀を世界に暴露した人物として知られるビル・クーパー氏によってもたらされることになった。
1972年、米太平洋艦隊司令部情報部にブリーフィング担当として勤務していた経歴を持ち、また「アメリカ海軍安全保障委員会」のメンバーでもあったクーパー氏は、極秘情報や裏情報に精通していた。その在籍中に目にした秘密書類に「プロジェクト・ノア」と書かれたものがあった。
そこには、地球から他の天体に「移住=脱出」するという驚天動地のシナリオが描かれていた。その移住の理由は、近未来、地球に接近する小惑星などの影響で地軸が傾き、大氷河期が訪れることが予測されていたからである。
クーパー氏は、「選ばれし者=エリート」たちだけで移住するという「プロジェクト・ノア」こそ、まさに「悪魔の選民プロジェクト」以外の何物でもない、との批判を繰り返していた。しかしその後すぐに予期しない事態がクーパー氏の身におこることになる。

「第2の太陽創造計画」を暴露したビル・クーパー氏は暗殺されたのか?

2001115日に税金の滞納と裁判所への出頭拒否から逮捕状が執行されたクーパー氏は、アリゾナ州アパッチ郡の自宅前で警官と小競りあいを起こし、その場で射殺されてしまった。一見すると銃大国アメリカではありがちな事件とも思えるが、クーパー氏を知る者はみんな偶発的な事件だったとは信じていない。
折しもクーパー氏は、探査機ガリレオを使った「木星太陽化計画」・・・つまり木星を第2の太陽=恒星に変えようと画策するNASAの陰謀を暴露していた矢先であった。ラジオや講演を通じて、木星太陽化計画を盛んに宣伝している最中に、彼は不慮の死を遂げてしまったのである。
「あんなものものしい葬儀は初めてでしたね。最初から最後までパトカーが周囲を警戒していたんですから。まあクーパーらしいといえば、それまでですが。」
とロサンゼルス在住のUFO研究家ノリオ・ハヤカワ氏はいう。
「噂では、クーパーは、何かを言い残して逝ってしまったようですね。」
「ええその通りです。彼は、必ず探査機ガリレオが木星に突入する、と主張していましたから、その「時期=タイミング」を見計らって、プロジェクト・ノアの存在について詳しく暴露したかったようです。」
2003921日、木星の衛星エウロパに落下させるはずだったガリレオを、NASAが計画を変更して木星に突入させるというニュースが流れた。
この点はクーパー氏の主張が的中したことになる。否応なしに「プロジェクト・ノア」が現実味をもって迫ってきた。
一説によれば、木星はわずかながら内部に熱源をもち、熱核反応を起こしているといわれる。そこに着目したNASAは、探査機ガリレオを木星に突入させたのである。
搭載されているプルトニウムを引き金に核分裂連鎖反応を誘発し、木星の「恒星化」を試みたのである。

極秘裏に着々と進行する「現代版ノアの箱舟」計画

 ペンタゴン・レポートによると、近い将来、地球は氷河期を迎える可能性が高まり、事実、地球環境は日を追うごとに悪化している。そのため、地球外への人類移住計画が現実化してきた。その核となるのが、第2の太陽となった木星とエウロパなどの衛星で創出されるもう一つの太陽系、「木星系」への移住だったのだ。
もしも木星の太陽化計画が成功した場合、衛星エウロパや土星の衛星タイタンも移住先として考えられているようである。さらにもっとも地球に環境が近いとされる火星も当然含まれている。だが、これらの星が居住可能に「開拓」されたとしても移住できる人間の数はやはり限られてくるはずである。そのため極秘裏のうちに「プロジェクト・ノア」なる地球外惑星脱出計画が準備されているのである。
このミッションが目標とする星である火星やエウロパ、タイタンは、いずれも地球から近く、人為的な環境変化「テラフォーミング(地球化)」を実現できれば、人類が移住できる可能性が高いと見込まれている。第2の太陽化計画は、そのための手段であり、「プロジェクト・ノア」はその先を見越した計画であり、真の目的なのである。
 おそらくアメリカが京都議定書から離脱した理由はここにある。彼らは地球温暖化を食い止めることは不可能であり、人類が生き残ることなどできないと判断していた。そうでなくともWWF(世界自然保護基金)の見解によれば、増え続ける人口を支えるには、少なくとも地球がもう一つ必要だという。
当然ながらこの太陽系にもう一つの地球を創るなどということは容易ではない。だからこそ「選民思想」に満ちた「現代版ノアの箱舟」計画を進めているのである。だがどこへ移住するにせよ、選ばれた民を運ぶには惑星間飛行が可能な巨大な宇宙船が必要である。
プロジェクト・ノアは、現在どの段階まで準備が進んでいるのであろうか?
ゲイリー・マッキノン氏がハッキングによってNASAのジョンソン宇宙センターの機密ファイルの中で発見した情報によれば、アメリカは300人乗りのシャトル型宇宙船や巨大UFOを複数所有しているといわれる。加えて目的不明の実験を繰り返しているNASAの無人往還シャトル「X-37」の存在もこの計画の一部だとされている。
実際に20144月にNASAが、「ワープ航法」について情報を提供したのは記憶に新しい。情報ではX-37は、新型ロケットエンジンの開発を進めているといい、そのエンジンこそがワープエンジンであると噂されている。NASAが、「ソーラーワーデン」を隠れ蓑にして、迫りくる危機的状況に先駆けて、惑星間飛行に真剣に取り組んでいるのは間違いない。
X-37


「第4の選択」と選ばれし者の地球脱出


「選ばれし者=エリート」の地球脱出といえば、思い出されるのが、1977620日に、「選ばれた一部の人々」のみが火星に移住するというイギリスのアングリアTVが制作したドキュメント『第3の選択』(オルタナティブ3)である。
放送された当時は、世界的に話題を呼び、米ソの宇宙開発の裏には、実際にこうした陰謀があるのではないか、と噂されたのだが、やがてこの番組は完全にフィクションであり、陰謀など存在しない、というところで落ち着くに至った。
だが、最近になってこのオルタナティブ3が実行されていたことがわかった。
20143月にアイゼンハワー大統領の孫娘として知られる宇宙学者ローラ・マグダレーン・アイゼンハワー氏が、その情報をリークしたのである。
「私は、2006年に火星探査クルーに選出されました。これはある秘密条約に基づく決定です。この条約の背景にはオルタナティブ3という計画が存在します。」
ローラによれば、アイゼンハワー大統領は、就任後の1955年に秘密結社「ジェイソン・ソサエティ」(=ジェイソン・スカラーズ)の「長」になったのだという。
ローラによれば、オルタナティブ3は、ジェイソン・ソサエティに所属する学者たちが推奨する秘密計画で、将来起こり得る「運命の日」のシナリオに深く関係しているのだという。それは、極秘の宇宙移民計画で、この計画に参加できるのはごく限られた人間、つまりエリートだけである。ほとんどの人間は切り捨てられてしまう。しかも「選ばれし者たち=エリート」が移住するのは火星であるという。
なんと『第3の選択』が現実化しており、「プリジェクト・ノア」は第4の選択ともいうべき計画であったのだ。おそらくそのシナリオは何度となく書き換えられてグレードアップされているはずである。

そして今、火星への移住計画は有人探査という段階に入りつつある。



『第3の選択の謎 バランタインSテープ火星映像』

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