ロズウェル事件をめぐる疑惑 第Ⅲ章 ~不確実な墜落の証拠~

墜落したUFOの破片と伝わる残骸①

所在地&収蔵場所 ニューメキシコ州ロズウェル/ 国際UFO博物館&研究センター

物件 ロズウェルのUFO墜落現場で回収されたとされる「謎の金属片」

 1996324日に墜落現場で作業に従事していた兵士から提供された、という経緯で博物館に収蔵される。

 サイズ 約4㎝×7.5
 特徴 薄い銀製の部分と、片側に銅がコーティングされた銀の部分から成っており、ハンマーで叩くと簡単に曲がるやわらかい金属。

放射線による分析の結果、日本の装飾品で木目金(もくめきん)と呼ばれている普通の金属であることが判明している。
 この事実からロズウェルの墜落UFOが気象観測用気球であり、この一部の部品であることも考えることもできるが、採集された日時が96年とロズウェル事件から49年経過しており、果たして当時の金属片かどうかはなはだ怪しい。

墜落したUFOの破片と伝わる残骸②

所在地 あるラジオ番組に送られてきた金属片

物件 ビスマス合金といわれる特殊な人口金物。

特徴 50万ボルトの静電界で電波をあてたところ、空中に浮遊した。つまり一種の反重力作用をもった未知の合金。起源、精製方法はわかっていない。

 ビスマス合金という「未知の」金属素材については、材質的には、興味をそそられる物件であるが、いかんせん出所がはっきりしない。1947年のロズウェル事件の墜落UFOに関連づけられるような証拠にはならない。採集地不明では資料的な価値はゼロなのである。

以上あげた2点の証拠物件ではロズウェル事件での墜落UFOの証拠となる物件というにはあまりもずさんな証拠であるといわざるを得ない。

 考古学においては、出土した遺物や遺構が「歴史資料としての価値」が付加される根拠というものがある。それは、発掘調査であれば、出土した日時、場所、地点が明確になっていて裏付けがとれる場合である。分布調査であれば、表採日時、場所、地点ということになる。
 ロズウェル事件においてもUFOの墜落とアメリカ軍による墜落機体の「回収」という仮説を明確ににするには、出所の確かな資料の存在が求められる。
 今後どう展開していくのかは不明であるが、異星人の機体という確かな証拠が出ない限り、アメリカ軍の訂正発表による気球の墜落ということで決着がつくことだろう。


墜落したUFOの一部と考えられる残骸③


UFOの「コントロールパネル」か?


 1947年にニューメキシコ州に墜落したといわれる謎の飛行物体を回収したときの一部と考えられるのが、「手形が彫られた2枚のペネル」である。




 特徴としては、それぞれ右手と左手が確認できるのだが、よくみると指が6本づつ刻まれている。

ロズウェルで回収されたエイリアンの遺体の指は6本であることが多いことから、UFOの内部に設置されたコントロールパネルで、手形に手をのせることによって機体をコントロールしていたのではないか、といわれる。
 また同じ残骸からUFO鋼材として使われていたと思われる破片も回収されている。そこには、判読不明の文字らしきものが刻まれていた。










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