【火星におきた悲劇!】太古火星文明熱核破滅説

「フェルミのパラドックス」。
1950年にノーベル賞物理学者エンリコ・フェルミ博士が友人たちに発した天文学上の大疑問である。

「いったい彼ら(地球外知的生命体)はどこにいるんだ?」

 太陽と地球と人類が、この宇宙では「どこにでもありふれた存在ならば(学術的に「凡庸性の原理」)宇宙の年齢(138億年説が有力)と星の数(銀河系だけで2000億個)から考えて、異星人はとうの昔に現れていいはずなのに、どうして今ここにいないのか?という形而上学的設問である。
この設問への回答としてさまざまな答えが考えられる。

「我々こそ宇宙唯一の知的生物」
「とうの昔にきている。われわれ自身がその子孫だ。」
「とうに来ているが、我々がそれを認識できない。」
「文明の寿命が短すぎて、お互いに出会うのは不可能」
「文明は小天体の衝突や地殻変動などの自然災害で周期的に絶滅」
「優位文明は、干渉をせずに劣位文明を保護、隔離、監視する」
「技術やコストや生物学的な限界で、宇宙旅行は実現不可能」

様々な回答案がこれまで提起されてきた。
 しかしイギリスの宇宙論学者エドワード・ハリソン博士が、1981年に発表した全く新たな視点からの考察は、これまでになく衝撃的な回答案だった。
「科学技術的能力が一定レベルをこえた知的生物は、、覇権拡張主義的動機や偏執的ないし攻撃的性格から、宇宙進出をめざす後進文明を脅威とみなし、(若い芽のうちに摘み取る)目的で後進文明抹殺戦略を実行しているかもしれない。
 軍事科学者・核物理学者ジョン・ブランデンバーグ博士の最新天文学仮説は、まさに「フェルミのパラドックス」に対するハリソン回答案にぴったり合致する。
 博士は、2015年に発表したばかりの最新著作『火星の死、惑星熱核殺戮の発見』で、SF的だが、決してフィクションではない(太古火星文明熱核ホロコースト)という衝撃的新説を主張するのである。
「太古の時代、火星上に高度の文明が繁栄していたが、宇宙の先進文明によって冷酷非情な後進文明抹殺戦略の標的にされ、無慈悲な熱核攻撃を受けて破滅するに至った。」
博士はどのようなプロセスで、このSF顔負けの天文学仮説を発表するに至ったのだろうか?

【人面岩への関心から太古火星文明核戦争破滅説へ】

 1976年半ばにバイキング12号が、「人面岩」の映像を地球に送ってきたころに、ジョン・ブランデンバーグ青年は、カリフォルニアのローレンス・リヴァモア国立研究所で、院生として博士号取得をめざして応用プラズマ物理学の研究実験生活を送っていた。
 元々SF小説や映画が大好きで、習作を書いたこともあるブランデンバーグは、たちまち人面岩の魅力の虜となり、その4年前にマリナー9号が撮影した「三角錐ピラミッド」群などともあわせて「太古火星文明」の可能性を探求しはじめた。
 おりしも米ソによる冷戦たけなわの時代であり、ブランデンバーグ自身もプラズマ兵器の開発実験に携わりながら、核戦争勃発の恐怖を肌身に感じていただけに「人面岩」や「三角錐ピラミッド」を建設した「太古火星文明」もまた核戦争で破滅した可能性があると考えるようになった。
 ブランデンバーグ自身から積極的にゴダード宇宙センターのディピートロとモレナールに電話して親しく語り合うようになり、また映像データをNASAから直接入手して検証に取り組んだ。彼らとホーグランドが結成した「独立火星調査組織」にも科学者として参加することになる。
 物理学の博士号を取得してから、一時は米エネルギー省管轄の核兵器開発で有名なサンディア国立研究所に勤めたものの、なぜか夫婦共々電話の盗聴に悩まされたり、NASAの刊行物に寄稿した火星文明研究テーマの論文原稿が紛失したりと、おそらく「火星文明問題」に首を突っこんだせいだろうが、不愉快な出来事がいろいろあり、上司とも折り合いが悪くなった。
 さらに妻とも別居状態となったが、国家に対する忠誠心は失わず、民間の軍事兵器関連会社の兵器開発コンサルタントとして、現在もマイクロ波プラズマ推進ロケットの開発研究などに取り組みながら、外側からNASAに協力している。
 そのかたわらブランデンバーグ博士は、「太古火星文明」がかつては実際に存在し、何らかの核爆発現象が原因となって滅亡したと憶測した。その根拠の多くは、探査機と探査車から送られてきた火星の大気と地中の物質の多寡と成分比率に関するデータにあった。
 一般に元素同位体の存在比が異常に異なる時は、自然のバランスを変える何らかの強力な事象が発生したことを意味する、という。
 自然界における同位体比には、46億年前の太陽系誕生の際に物質が超高温に熱せられて拡散したため、それまで固有だった同位体比が平均化されて、きわめて一様になったとされているからだ。

(ジョン・ブランデンバーグ博士著作)
『火星の死、惑星熱核殺戮の発見』(DEATH ON MARS2015
『沈黙の惑星~火星の死と地球の明日』(DEAD MARS,DYING EARTH

(独立火星調査組織)
インデペンデント・マーズ・インベスティゲーション。SRIインターナショナル(スタンフォード研究所)より資金援助を受け、「火星ミッション」「エンタープライズミッション」と改称する。火星をはじめ太陽系全域の惑星、衛星上に地球外文明の証拠や遺跡の可能性を探す探求活動を続けている。

(ビンセント・ディピートロ、グレゴリー・モレナール)
NASAゴダード宇宙飛行センターの電子工学技師ディピートロとコンピューター学者モレナール。新しい画像処理プログラムであるスピット処理を開発し、火星シドニア地区の人面岩の画像処理を行う。

(リチャード・ホーグランド)
宇宙科学ジャーナリスト。カール・セーガン博士と親交があった。火星のシドニア地区の五角形ピラミッドの名付け親である。ディピートロとモレナールの頭文字から「DMピラミッド」と名付ける。
1984年にディピートロとモレナールと共に「独立火星調査組織」を結成する。

【火星大気の分析結果で示された強力な核分裂・熱核融合反応】

 火星大気中に発見されたさまざまな元素の同位体比は、ブランデンバーグを驚愕させた。
 まず希ガス元素のアルゴンは、なぜかほとんどすべて同位体のアルゴン40ばかりで、アルゴン38が大量に存在する地球とは大きく違っていた。アルゴン40とは、同じく検出された長寿命の放射性同位体カリウム40の放射性崩壊によって生成される物質である。重い希ガスのキセノンについても、火星では無意味な事実が発見された。地球や隕石中では、キセノン128から136まで5種類の同位体がそろって存在しているのに、火星ではほとんどすべてが、キセノン同位体129だったのだ。
 キセノン129は、半減期が1570万年と長いヨード(沃素)129が放射性崩壊して生まれる物質なので、原子炉内で生成されることはないが、水爆の爆発で放出される核融合中性子が強烈なウランの核分裂を引き起こす際には、瞬時に形成される。
 ブランデンバーグの指摘によると、このアルゴンやキセノンの安定同位体、1950年代以降の地球大気中にも多量に発見されるが、これは米英仏ソ連などによる核分裂兵器(原爆)と熱核融合兵器(水爆)の大気圏内実験が、500回以上も行われたからだという。
 要するに火星大気の特徴の一つは、放射性同位体が放射線を出しながら崩壊、生成されるアルゴン40とキセノン129が、他の同位体より圧倒的に多く存在することだが、この現象は、火星大気中に「桁外れに強力な核分裂反応と熱核融合反応が発生したこと」を意味する、とブランデンバーグは主張するのである。
 さらに火星大気中には、希ガスのクリプトン84がキセノン129の約5倍も多く検出されているが、このクリプトンの火星における同位体比と酷似する天体が、太陽系内にもう一つある。ほかならぬ太陽がそれであるが、太陽はもちろん「天然の核融合炉」で、無数の水爆が恒常的に爆発しているような天体といえる。
 ちなみに地球文明産の水爆は、爆発力を強めるために起爆中心部をウランやトリウムで覆う方法を使うが、ブランデンバーグによると、探査機と探査車が送ってきたNASA火星データから、火星の地表もウランやトリウムや放射性カリウムの薄層に覆われていることがわかったという。
 ブランデンバーグはさらにいわゆる「火星隕石」を分析した結果、臭素の同位体79が中性子1個を得て崩壊、生成されたクリプトン80をきわめて大量に発見したが、これは火星の岩石が空中に吹き飛ばされる直前に、地上で大量の中性子を浴びたからだとしか考えられないとしている。
 「火星隕石」とは、火星に他の天体が衝突した際に飛び散った地表の破片で、長い歳月に宇宙空間を漂った後、地球に落ちた火星起源とされる隕石は、これまでに30個以上報告されているが、中にはバクテリアのような原始生命の痕跡を示すものすらある。

【「人工物」集中発見地域と一致する「火星放射能分布地図」

《ブランデンバーグ博士の結論》

「以上のすべてが意味するのは、太古の火星が大気中でおきたとてつもない規模の熱核爆発に見舞われて、爆心地には激しい中性子の雨が降り注ぎ、放射性の残骸や破片が全地表に拡散して、繁栄を誇った先住民の文明が跡形もなく消滅したという悲劇的歴史である。」
 これを裏付ける新たな証拠として、NASA火星データをもとに作成された2枚の「火星放射能分布地図」を挙げた。

 驚くべきことにどちらの地図でも「人工物」が集中するシドニア・メンサ付近とガラクシアス・チャオス付近に、放射性カリウム40と放射性トリウム232の集中地点がそれぞれ示されている。
 さらにブランデンバーグは、発見されたさまざまな放射性物質の推定総量に基づいて、太古火星文明を破滅させた核爆発のエネルギー総量をおおよそ数十億メガトンとはじきだした。
 これほど途方もなく大規模の熱核攻撃を受けたとすれば、破局は当然惑星スケールとなり、火星上のすべての生命体が一掃されてもおかしくはない。
 だが論理的に考えると火星人自身が自滅的な核戦争を引き起こしたのだとすれば、こんな非効率的なスケールにする必要はないだろう。またエネルギー量からすると核爆発装置の規模も大きすぎるから、もし空中ではなく地上で爆発させたとすれば、必然的に巨大クレーターが残されることになる。だが、シドニアにもガラクシアスにも小さなクレーター以外は見当たらない。
 そこでブランデンバーグは、前記「フェルミのパラドックス」に対する宇宙論学者ハリソンの新回答案に倣って、「後進文明抹殺戦略を進める先進宇宙文明人」を想定する作業仮説を立てたのである。
 最後にブランデンバーグ博士は、生命の痕跡を示す火星隕石の推定年代に基づいて、「太古火星文明熱核破滅」事件が起きたのは、約25000万年前とする。
 さらにまたほぼ同時期に我々の地球でおきた「ベルム紀大絶滅」も、太古火星の「熱核ホロコースト」事件と密接な関係があり、火星文明を抹殺した先進宇宙文明人が、隣人惑星上の生物進化にも気が付いて、将来に禍根を残さないよう念のため絶滅手段を講じたのではないか、と指摘する。
 地球史上最大とされるこの大絶滅現象は、当時の生物種の95%まで死に絶えた地球生物進化上の大事件だ。はたして太古の地球でもそんな「熱核ホロコースト」が起きていたのだろうか?
 科学者たちは、該当地質年代の地層を調査して、異常な元素同位体比の有無を早急にチェックする必要がある。


 そしてもちろん可能な限り、近い将来に有人火星探査を実現して、自分の提起した作業仮説がどこまで真実か、検証することこそ、人類文明の未来のために最優先の課題であろう、とブランデンバーグ博士は強調するのである。(月刊ムー2016年3月号No424より引用)


火星に核爆発のキノコ雲!「火星文明は熱核攻撃で滅んだ」と核物理学者が発表する
20161012http://machiukezoo.biz/archives/7721

https://youtu.be/WnQudtmapIs
2014125日にインドの火星探査機が、火星のマリナー渓谷で巨大な「キノコ雲」を撮影しました。まるで核爆発を想起させてくれます。異星人が核実験でもしているのでしょうか?

【関連リンク】
「火星の文明は宇宙人の核攻撃で滅亡した、次のターゲットは地球」米・物理学者が発表


【「太古火星文明熱核破滅」の問題は、地球文明の問題でもある!

 ジョン・ブランデンバーグ博士が主張する「太古火星文明熱核破滅」論は、軍事科学と核物理学の専門の研究者の主張であることで強い説得力が感じられる。
  とはいえ、「フェルミのパラドックス」に対する代表的回答案の具体的ケースともいえるこの作業仮説は、実は致命的な疑問点を抱えている。
 ブランデンバーグは、「火星文明が存在した。」とは主張するが、その文明を建設した当の「火星人類」については、「地球人類型の知的生物」というだけであとはほとんど何も説明しない。人面の岩石構造物とピラミッド構造物の組み合わせが、古代エジプトの大ピラミッドとスフィンクスに類似する点は指摘するが、太古の火星文明と古代エジプト文明が、ひいては地球人類の歴史と文明全体がどう関係するのか、それとも関係しないのかにさえまったく言及せずにすませている。
 わずかに1点のみ言及している。
火星文明のレベルが地球人類の青銅器文明ぐらいだったということだけで、これはおそらく古代エジプト文明の科学技術水準からの類推だろう。
このブランデンバーグ博士の言及は、火星文明の繁栄した時代を、火星隕石の年代分析に基づいて25000万年前と想定するからである。この年代は現在の地質年代と生物進化論上の定説では、古生代最後のベルム紀に相当し、人類はおろかまだ恐竜さえ出現していなかった時代である、にもかかわらず25000万年もの時の隔たりをを超えて火星と地球に同じような岩石構造物を建造したという奇跡のような偶然を、科学的に説明するのはあまりにも難しい。

 しかしブランデンバーグ博士の仮説のこの一見致命的な問題点には、実は救助策がある。
 ブランデンバーグ博士が年代想定の根拠とする火星隕石の起源の年代は、実は現在でも45億年前説から、13億年前説、1億年前説などと学説や学者によってまちまちで、事実上ほとんど定説などないに等しいのである。
 そこで火星隕石の年代問題はいったん棚上げして、火星に関する数々の新旧発見の情報を「フェルミのパラドックス」の観点から見直してみれば、火星の問題は地球の問題であることが明確になるはずである。

換言すれば「太古火星文明熱核破滅」の問題は、単に火星だけの問題ではなく宇宙進出の時代の門口にたとうとしている地球人類の問題でもあり得るのである。
 なぜなら天文学上ある意味では、地球文明にとってもっとも重要な「フェルミのパラドックス」に対する、宇宙論学者ハリソンの身の毛もよだつ恐ろしい回答案が、宇宙の真実という的を正確に射ているなら、ブランデンバーグ博士がその具体例として唱える「太古火星文明熱核破滅」と同じ悲劇的運命が、いつ何時われわれ地球人類の身に降りかかってくるかもしれないからだ。

われわれが満天の星空を振り仰ぐ時に、見ようによっては血のように不吉に赤く輝く隣人の惑星火星に、太古の時代降りかかった恐ろしい運命を、はたして我々は他人事のように無視したまま、無心に美しい星々に見とれていられるだろうか?


もしかしたら「フェルミのパラドックス」は、近い未来の地球文明こそ、太古の火星文明の次の犠牲者だと恐怖の警告を暗に発しているのかもしれない。(月刊ムー2016年3月号No424より引用)

火星で生まれた少年の語る真実に世界が震えた! https://www.youtube.com/watch?v=VKA05iiGz_M https://youtu.be/VKA05iiGz_M?t=178
火星の記憶をもつ女の子

【最新版】もし北朝鮮の核ミサイルで攻撃されたら?【被害想定】 
https://youtu.be/xsxGRZxH5kg 


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