金星の謎 ~ハピタブルゾーンぎりぎりにある惑星の実態とは?~

高温・高気圧すぎて地球型の生命には過酷な惑星 金星
(探査衛星あかつき撮影)

 

  太陽に近い水星、金星、地球、火星を地球型惑星という。地球型惑星は主に岩石や金属(鉄やニッケルなど)でできた惑星であり、微惑星の衝突、合体によって現在のサイズまで成長することが、専用コンピュータのシュミレーションによって確認されている。

 

  金星は地球とほぼ同じサイズで、生命が宿るには最適な大きさです。しかし地球よりやや太陽に近かったため、46億年前に惑星が形成された際に大量の二酸化炭素の大気による温室効果で表面温度が460℃、90気圧もの過酷な環境となりました。またハピタブルゾーンのやや内側に位置しているので、地球でおきたような原始大気に含まれていた水蒸気が冷えて海をつくるとともに、大気中の二酸化炭素のほとんどを水が溶かして海中に運ぶというメカニズムも発生しませんでした。このため原始金星の大気中に含まれていた水蒸気は、次第に太陽からの紫外線によって水素と酸素に分離し、大気外へと運ばれていってしまったのです。

 こうして地球に一番近い惑星である金星は、残念ながら生命が宿るには過酷な環境のまま現在を迎えていると考えられています。(引用文献:『地球外生命は存在する!~宇宙と生命誕生の謎』縣秀彦 幻冬舎新書455 2017530日)


しかしこうした通説とは異なり、「金星から来訪した」「金星人」のとの接触事案がいくつか存在しています。フェイクと一括りにしてしまうのは簡単ですが、証言者がいかんせんバラバラで関連性がありません。はたして金星は生命の存在しない「死の星」なのでしょうか?


【探査衛星が捉えた?金星のミステリー】 金星で謎の構造物を発見!?中にはピラミッドも?世界が震えた
https://www.youtube.com/watch?v=_tDFG52wEik
金星のオアシスに、宇宙都市発見! (2018.12.04)
https://www.youtube.com/watch?v=K_VrIp6jtTM


【金星人は地球に飛来している!?】


金星人スペース・ピープル


月に招かれたハワード・メンジャーがコンタクトした!?

1956年にアメリカ・ニュージャージー州のハワード・メンジャー氏は、自宅付近で空飛ぶ円盤の撮影に成功し、宇宙人と会見するようになった

 メンジャー氏は、その後もUFOETV)の乗員と接触し、1958年には月面にも招待されたと主張している。



 メンジャー氏の説明によれば、画像は金星人の男性であるという。メンジャー氏と月面旅行した記念に撮影されたものであるといわれる。男性の背後にある物体は、ドーム状の屋根、丸型の窓、スカート状に広がった基底部などの形状からいわゆる「アダムスキー型円盤」である可能性が高い。

 メンジャー氏は、これ以外にも数多くの飛行物体、つまり宇宙船と金星人の画像を撮影しているが、その中にはより明確にアダムスキー型円盤の特徴を示す円盤の画像も存在する。

 またその他にも1958年の月面旅行の際に撮影した「金星人の女性」の画像も存在する。



(画像出典:2点

https://www.google.com/search?rlz=1C2EODB_enJP594JP594&tbm=isch&sa=1&ei=yzE1XKHwBoih8QWcmZSgCQ&q=%E9%87%91%E6%98%9F%E8%A1%A8%E9%9D%A2+%E5%86%99%E7%9C%9F&oq=%E9%87%91%E6%98%9F%E8%A1%A8%E9%9D%A2&gs_l=img.1.1.0l2j0i24.677522.684137..687594...0.0..3.186.2551.8j14......2....1..gws-wiz-img.....0..0i4j0i4i37j0i23j0i4i37i24.afjm83irT6s



もう1件、あまりに有名な金星人オーソンとの遭遇体験と彼らから授けられたという宇宙哲学を世に伝えた話。(リンク)

どうなってるの?探査衛星は金星をどう映しているのか?(リンク)


金星についての最新の研究成果

金星の大気現象「スーパーローテーション」維持の謎が解明される
sorae
2020/04/25 13:43 https://www.msn.com/ja-jp/news/future/金星の大気現象「スーパーローテーション」維持の謎が解明される/ar-BB13aMpQ?ocid=spartandhp

 金星の大気では自転速度に対して最大で60倍も速く流れる「スーパーローテーション」が生じていることが知られていますが、これほど速い流れが維持される原因は発見から半世紀以上に渡り謎のままでした。今回、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」による観測データから、スーパーローテーションが維持される仕組みが明らかになったとする研究成果が発表されています。

太陽による加熱を原因とする大気の「熱潮汐波」が加速していた
 © sorae 今回の研究成果をもとにした金星の大気循環を示した模式図。熱潮汐波が低緯度の大気に角運動量を運び込む(赤色の矢印)ことで、西向きのスーパーローテーションが維持されているとみられる(Credit: Planet-C project team


 金星の自転周期は地球と比べて遅く、1回自転するのに地球の約243を要します(自転の方向が公転とは逆向きなので、金星の「1日」は地球の約117に相当)。そのいっぽうで、金星の大気は自転の方向である西向きに高速で流れており、その速度は雲の層(高度5070km)の上端あたりでは秒速およそ100m金星を4日ほどで1する速度に達しています。
 堀之内武氏(北海道大学)らの研究チームは「あかつき」による金星大気の観測データを利用し、金星の大気が循環する様子を三次元的に詳しく分析しました。その結果、太陽によって昼側の大気が加熱され夜側で冷えることによって生じる「熱潮汐波」が、低緯度の大気に角運動量を運び込むことで大気を自転方向に加速し続け、スーパーローテーションを維持する役割を担っていることが明らかになりました。また、南北方向にゆっくりと循環している「子午面循環」によって、低緯度から高緯度に向けて角運動量の一部が運び去られ、スーパーローテーションを弱める効果がもたらされていることも判明しています。
 JAXAでは「あかつき」プロジェクトの目的として「金星大気の三次元的な動きを明らかにし、金星の気象学を確立すること」を掲げており、特に大きな謎としてスーパーローテーションが生じる原因をあげています。今回の研究成果は、「あかつき」プロジェクトが掲げる大きな目標のひとつが達成されたことを意味するものと言えます。

太陽系外惑星の研究にも応用できる可能性

© sorae 「あかつき」の観測データをもとに作成された金星の画像(Credit: JAXA / ISAS / DARTS / Damia Bouic

 今回の研究では、熱潮汐波がもたらすスーパーローテーションによって昼側から夜側に熱が運ばれるとともに、子午面循環によって低緯度から高緯度にもゆっくりと熱が運ばれることで、太陽のもたらす熱が金星全体に行き渡っていく様子も示されました。この東西の速い循環と南北の遅い循環が両立する仕組みは、近年発見が相次いでいる太陽系外惑星の研究にも応用できる可能性が示されています。
 系外惑星のなかには主星の近くを周回しているために、主星の重力がもたらす潮汐力によって自転と公転の周期が一致する潮汐固定(潮汐ロック)の状態にあるとみられるものがあります。こうした系外惑星では片側が常に昼、もう片側が常に夜の状態になるため、自転速度が遅い金星と同じような大気循環が成立している可能性を今回の発表では指摘しています。「あかつき」の観測がもたらした成果は、今後の系外惑星の研究でも活用されることになるかもしれません。

Image Credit: Planet-C project team
Source: JAXA 文/松村武宏

太陽観測機が偶然?とらえた金星の姿

NASA「撮れるはずのない金星の画像が撮れちゃった」

山田ちとら

2021/03/04 11:00NASA「撮れるはずのない金星の画像が撮れちゃった」 (msn.com)

mage: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory/Guillermo Stenborg and Brendan Gallagher via Gizmodo US

思いがけない大発見。

太陽の秘密を解き明かすべく2018年に打ち上げられたNASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が、太陽ではなく金星の意外な姿を捉えました。

画像の左端に写っているのが金星で、全体的に白くモヤモヤっとしています。これは金星が分厚い硫酸の雲に覆われているから。晴れることのない雲に覆い隠され、本来なら地表の様子までは見えないはずなのです。ところが中央に写っている大きな暗い影はなんとアフロディーテ大陸と呼ばれる高地帯!

見えないはずの地形がなぜ見えてるの?と驚いたNASAが調べてみたところ、どうやらパーカー・ソーラー・プローブに搭載されている広視野カメラが可視光線だけではなく赤外線に近い波長も捉えられるらしいことがわかったそうです。超ハイテクな宇宙開発分野でも、うれしい誤算ってあるんですね。

期待以上の性能を発揮

ことの発端は2020711日、パーカー・ソーラー・プローブが軌道修正のために行った3度目の金星スイングバイでした。金星の地表からおよそ12,380kmの距離にまで近づいたところで広視野カメラ「WISPRWide-field Imager for Parker Solar Probe)」を使って金星をパシャリ。こんなに美しいイメージを捉えました。

© Image: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory/Guillermo Stenborg and Brendan Gallagher via... フルスケールでお楽しみください

WISPRには可視光の波長で太陽のコロナを観測するための光学望遠鏡がふたつ搭載されています。なので、可視光線を使った観測では金星の雲しか見えないだろうと誰もが思っていたのに、「WISPRのカメラは雲を突き抜けて金星の地表まで捉えたんです」とWISPRのプロジェクトサイエンティスト、Angelos Vourlidasさんは話しています。

どうやって?同じくWISPRプロジェクトのチームメンバー、Brian Woodさんによれば、どうやら金星の表面からの熱放射を捉えた結果だったようです。

可視光線に限らず、近赤外線も観測できる?

ヒントはJAXA2010年に打ち上げた金星探査機「あかつき」にありました。

WISPRが捉えた画像は、あかつきが近赤外線の波長で観測した画像にとてもよく似ているとWoodさんはNASAのプレスリリースで語っています。

赤外線を使って観測すると、熱放射を捉えることができます。実際、今回映し出されたアフロディーテ大陸は金星でもっとも大きな高原地帯で、地表での温度がほかの場所と比べて摂氏30度ほど低いことが知られています。そのため、温度が低いぶん熱放射も少ないので、今回の撮影ではアフロディーテ大陸だけ暗く見えたと考えられるわけですね。

WISPRもあかつき同様に近赤外線の波長を使って観測できるキャパシティを持っているのであれば、今後パーカー・ソーラー・プローブが挑むことになる太陽探査ミッションにおいても大いに役立ちそうだと期待されています。具体的には、太陽のコロナ以外にも太陽のまわりを漂う宇宙塵の観測が可能になるかもしれないそうです。

NASAの科学者にとっても想定外だったWISPRの感度。太陽に接近しつつも「本番」に向けての調整が進みます。

ちなみに、金星の表面に見える細かい引っかき傷のように見えるのは宇宙線粒子。また、金星の縁が明るく輝いて見えるのは「大気発光」と呼ばれる現象で、天文学辞典によれば「太陽からの紫外線などにより励起された大気上層部の分子や原子の発する光」なのだそうです。

Reference: NASA, 天文学辞典

やはり古代の金星には「海」は存在しなかった可能性が判明

sorae

2021/11/04 11:20 やはり古代の金星には「海」は存在しなかった可能性が判明 (msn.com)

© sorae ▲ 1974年にマリナー10号によって撮影された金星の画像。コントラストを高めに調整(Credit: NASA/Jet Propulsion Laboratory-Caltech)】

スイスのジュネーヴ大学は1013日、ジュネーヴ大学サイエンス学部天文学科の研究者マーティン・ターベットさん率いる研究チームが、洗練された3D全球気候モデルを使って、古代の金星にはやはり海は存在しなかった可能性があることを明らかにしたと発表しました。

金星は地球によく似ています。地球と同じ岩石惑星で、大きさは地球とほぼ同じ、質量は地球の8割ほど、厚い大気を持っています。そのため地球の兄弟星と呼ばれています。

しかし、その環境は地球とは全く異なっていてまるで地獄のようです。大気の主成分は二酸化炭素で、地表での気圧は90気圧ほど、地表付近の気温は460℃ほど20kmほどにもなる硫酸の雲で覆われています。まさに地獄です。

しかし、近年の研究によって、数十億年前の古代の金星は海が存在し温暖な気候だった可能性があることが指摘されてきました。

そこで、研究チームは、地球の気候の研究などに使われる、洗練された3D全球気候モデル(three-dimensional global climate modelを初めて使って、40億年以上前に金星が形成されたときからの、このとき金星はまだマグマオーシャンに覆われていましたが、金星の気候をシミュレーションしました。すると、気温が高すぎるために、大気中の水蒸気は、雨滴になることができず、その結果、は形成されないことが解りました。

研究チームによれば、これは主に金星の夜側で形成された雲が、あたかも毛布のような働きをし、非常に強力な温室効果を発揮するために、これまで考えられていたよりも金星が冷えるスピードが遅くなるためだ、といいます。

ただ、研究チームによれば、どちらの見解が正しいかは、理論的なモデルを使ったコンピューター上のシミュレーションだけでは結論を出すことはできず、決着は、今後実施されるESANASAによる「DAVINCI+」などの金星探査ミッションによる実際の観測データに待たなければならないそうです。

Image Credit: NASA/Jet Propulsion Laboratory-Caltech

Source: ジュネーヴ大学プレスリリース/論文

文/飯銅重幸(はんどうしげゆき)

やはり海はありませんでしたか・・・。







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