ヒル夫妻誘拐事件 ~グレイ?による初めてのアブダクション~

異星人に検査され、記憶を消されて帰された

1961年9月19日午後11時すぎにアメリカのニューハンプシャー州の国道上でUFOによる誘拐事件が発生した。
 
午後11:00すぎにバーニー・ヒル氏と妻のベティ・ヒル夫人はカナダでの休暇が終わってポーツマスにある自宅へと車で向かっていた。深夜に近い国道は、すれ違う車もない。それでもベティ夫人はフロントガラスに展開する夜景を飽きもせずに眺めていた。

するとベティ夫人は、前方に輝く異様な「光」を発見する。妻の言葉にバーニー氏が目をやると青く輝く異様な光が夜空に浮かんでいるのが見えた。夫婦は流星か人工衛星かとも考えたが、光は地形にそって飛んでいるようにみえる。

あまりのことに途中で車をとめて車外に出た夫婦が双眼鏡で覗いてみると、振り子のように揺れ動く光の正体はまるで大きなホットケーキのような飛行物体だった。それはコウモリの翼のような羽を有しており、側面には無数の窓のようなものが並んでいた。窓辺に立つ人影のようなものが確認できたのである。人影は少なくとも8つあることを確認した。

ふいに一人を除く7つの人影が計器盤のようなものの方へ足並みを揃えて移動しはじめる。このときバーニー氏は、数人のうちの一人と目があったように感じた次の瞬間、バーニー氏の意識に呼びかけるような「声」が聞こえた。人間のように思えたその存在は、目が不自然に吊り上がった不気味な顔をしていたのである。

「そのまま動かず、よく見ておくように。」

その「声」を合図にしたように、赤い複数の光が点灯していた羽のようなものがたたまれると物体の窓から細長い構造物がのびてきた。

自分たちを捕まえようとしていると恐怖にかられた夫妻は、慌てて車に戻り、アクセルを踏み込んで車を急発進させた。背後からピーッとという怪音が車全体を振動させる程の大音量で鳴り響く、ヒリヒリするような疼痛が二人の全身を駆け巡り、国道をひた走るうちにいつしか意識が遠のいていったのである。

次に気が付くと夫妻は何事もなかったかのように同じ国道を走っていた。しかし夫人が道路標識をみるとUFOをみた場所から56kmも南へきている。それだけではなく帰宅予定の時間を既に2時間も過ぎていたのである。夫妻には、その2時間の記憶が全くなかったのである。

後で確認するとバーニー氏の靴のかかとは不自然にすり減り、双眼鏡のストラップもきれている。ベティ夫人のドレスもジッパー部分などが不自然に裂けていた。

この日を境に夫妻は、原因不明の悪夢に悩まされるようになる。「ひしゃげた鼻に不自然につりあがった目をした“小さな男=異星人”たちにとらわれ、あの飛行物体の中で様々な検査を受ける、それは二人の2時間の記憶の空白を暗示するものだった。

ノイローゼの状態になった二人は、まず空軍に報告するが、木星の誤認として処理されてしまった。精神医学療法もうけたが思うような効果は得られなかった。3年間悪夢に悩まされたベティ夫人は、1964年にボストンの精神分析医ベンジャミン・サイモン博士の元を訪ねた。ここで約半年間催眠療法を行うことで、失われた2時間の記憶を取り戻すことができた。

国道でホットケーキ状の飛行物体を目撃した後、二人は2時間の間身長約1.5mの小さな男たちにUFOの中に捕らえられ拉致されていた。地球人と彼らとの相違点を調べるため、夫婦は爪や毛髪を採取され、皮膚をこすりとられたり、様々な検査を受けていたことが判明した。また服を脱がされたベティは4~6㎝の針状のものをへそに刺され妊娠検査をされている。一方バーニー氏は精液を採取された他、入れ歯まで外されていた。夫人によるとバーニー氏の歯は外れるのにベティの歯は外れないことを彼らは不可解に感じていたという。その原因を加齢によるものだとベティは説明したが、彼らは最後まで理解できなかった。なおベティはこの体験が現実に起きたことと証明するために証拠とされるものをもらえないか、とリーダー格の異星人に懇願する。すると彼女に本のようなものを渡してくれるが、宇宙船内でおきたことを夫妻が思い出すきっかけとなると他の乗員の反対があり、結局は取り上げられてしまう。

すべてが終わると二人は記憶を消されて車と共に再び国道上に戻されたのである。

このときにベティ夫人が飛行物体内である三次元星図をみせられていた。催眠中に夫人がその星図を再現したが、当時未発見であった星が描かれていたことから、夫妻の体験が事実であったことが裏付けられたのである。

1964年当時、ベティ夫人がみた三次元星図のうち3つは人類にとって未知の星だったが、1966年に米オハイオ州オークスハーバー在住の小学校数学教師マージョリー・フィッシュ氏の研究により星の位置がつきとめられた。そしてその未知の星が1969年の『グリーゼ近隣星カタログ』に収録されていたことからベティ夫人の星図の信憑性が証明されたのである。

星図の研究は進展し、夫妻を誘拐拉致した異星人はレティクル座ゼータ連星系をめぐる惑星の一つから来訪したのではないか、といわれている。ゼータ連星系の惑星に居住するのは、「レティキュリアン」と呼ばれる異星人であり、いわゆるグレイタイプと目されている。

ベティ夫人が一度は異星人から渡された本らしきものに書かれていた文字が、日本語の文字に酷似していたこと、彼女の衣服に付着していたDNAが同様に日本との関連性を暗示するものだったため異星人が地球を来訪したのは初めてではないのかもしれない。

ヒル夫妻誘拐事件の動画
ヒル夫妻誘拐事件のもう一つの側面


ベティ・ヒルのワンピースに遺された異星人の痕跡
ヒル夫妻が異星人に誘拐された当時、着用していた衣服について言及した書籍や調査報告書はこれまでなかった。ただ近年ようやく科学的な分析が行われた。

ベティ夫人が、誘拐された時に着用していた衣服は、混合色のブルー地にゴシック模様がプリントされたワンピースだった。事件から帰宅した後で夫人がドライブ中に着ていた衣服や靴をクローゼットにしまおうとしていた時、ワンピースの縁やジッパー、裏地などが裂けていた。後日クローゼットから取り出してみると「ピンクがかった色の粉」が付着していた。

ワンピースを一旦はごみ箱に捨てたが、気が変わって物干し網にかけておくと、粉は風にとばされてしまったが、ワンピースにはシミで変色した箇所がいくつも残った。

ベティ夫人によると異星人に拉致された時に、二人の異星人が暴れないように夫人の脇の下に手を入れて、UFO内部に連れ込もうとしたいう。夫人は強く抵抗し、足を振り上げ滅茶苦茶に蹴ったという。この時、着ていたワンピースが相当なダメージを受けたと思われる。

また内部で検査する際に、異星人たちは夫人のワンピースのジッパーにてこずっていたが、やがて脱ぎ捨てられ、床に無造作に放り投げられたという。

夫のバーニーが事件当時着ていたスーツも確認されたが、ピンク色の粉も変色も見当たらず、破損もなかったという。

ワンピースの破損、無数のシミの原因は何か?
変色したシミのついたワンピースを事件から約40年の間、ベティ夫人はクローゼットの中でカバーなどかけず、吊り下げて保管していた。

2001年9月に民間UFO研究団体MUFONのイベントにてベティ夫人とコンタクトした化学分析の専門家フィリス・ブディンガー氏は、ベティ夫人のワンピースが異星人のアブダクションを証明する科学的証拠になるとして分析調査に乗り出した。

事件後、一度も洗濯せず、クリーニングにも出していない状態、またクローゼットの中で防虫剤などの化学物質も使用されていない1960年代に流行したセルロースアセテート製の衣服は丁寧に分析されていった。

フィリス氏はワンピースの変色部分を3ヵ所切り取り「サンプル1~3」として赤外線分析を行う。するとワンピースの素材は、セルロースアセテート繊維であること、ドレスのピンク(赤紫色)のシミは、染料と繊維双方に対する化学的効果が起きていたことが判明する。これは生物学的な意味合いでの影響を受けたということになる。 

ワンピースの変色、シミの原因
ベティ夫人の証言「きわめて不快な正体不明の臭気が機内に漂っていた」
その臭気はマリーゴールドの臭いに似ていたという。これを聞いたフィリス氏はこの臭気が機内にいた異星人たちから発せられており、油分或いは呼吸によって排出される物質が自然な形で発散された結果だと直感。原因は、物理的な接触があったからだと指摘した。ピンク色の部分はワンピースの上部において顕著であり、異星人がベティ夫人を機内に連れていく際につかんだと思われる袖の周辺に目立つからである。ワンピースに付着していた湿気のあるたんぱく質はベティ夫人の皮膚にも付着していたはずで、機内の空気のの湿度がかなり高く、人間にとって不快な状態であったことを感じさせたはずだという。

またフィリス氏は、ワンピースから水溶性たんぱく質とエステル型オイルが検出されている。これは、ベティ夫人が拉致されたUFO内部で嗅いだという不快な臭いは、UFO内部にいる異星人から発せられたものと考えた。つまりワンピースに残っていたたんぱく質と天然油こそが異星人がベティ夫人に触れた際に付着したものであると結論したのである。

ワンピースの付着物のDNA解析 
ワンピースのシミに異星人のDNAが付着していたことから、フィリス氏によるDNA分析が実施され、2008年12月4日にその最終結果が報告された。

分析結果によると右袖脇の下のサンプルから陽性PCRシグナルの反応が出ており、ヒト・ミトコンドリアDNA配列が増幅されていることがわかった。この配列の解析の結果、人種の特定に成功したのである。その人種は、中国から東南アジアに居住する少数民族「モン族」と遺伝子構造が酷似していることがわかった。

モン族とは、現在中国南部、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーなどの山岳地帯に居住する山岳少数民族である。

「モン族日本渡来説」なる学説があり、長江付近にいたモン族の先祖が漢族におわれて南下し、インドシナ半島だけに留まらず、日本列島にもやってきたという。この学説を裏付ける史料はないが、生活習俗についてモン族と日本人には相似点が多いこと、モン族特有の染色体が我が国の九州北部を中心に多くみられるということがある。また子供の顔つきがそっくりであること。モン族の話すミャオ語と日本語が似ているという主張もある。

ベティ夫人が異星人から一度は手渡された本の文字が、日本語の表記に似ているものであったことで、異星人の文字と日本語の文字がリンクしていた。そして日本人とモン族の源流に深い関連が考えられる一方でベティ夫人のワンピースに残されていたDNAの分析結果からヒル夫妻を拉致した異星人とモン族がリンクした。

これらからモン族がレティキュリアンとの交配種の末裔である可能性が考えられるのである。モン族の伝承には、彼らの祖先は天空より飛来したということがある。

太古の中国にレティキュリアンが飛来し、モン族の始祖をなしたかもしれない。だとすると日本人の祖先もまた無関係ではないということになるだろう。(出典:『月刊ムー2019年12月号№469』より抜粋)     

ヒル夫妻誘拐事件とセルポ計画


ベティ・ヒル誘拐事件の異星人DNA ゲスト:並木伸一郎 MUTube(ムー チューブ) 2019年12月号 #3
https://www.youtube.com/watch?v=3ldwz6EFfMQ 



アブダクション幻覚説
アブダクション事件とは、人間が異星人に誘拐されUFO内部に連れ込まれて生体実験を受けさせられたり、知識を与えられたり、異物を体内に埋め込まれたりするという事件を指す。

女性の場合には、性交を強制され、異星人との間の子供を宿してしまったというケースも認められる。1990年代にはアメリカを中心に数十万人も報告され、潜在的体験者は1000万人をこえるともいわれていた。

体験者の多くは、自室や自家用車の中で異星人やUFOと出会い意識を失う。気が付くと元の場所=(数百キロ離れた場所のこともある)にいるが、その間の記憶は失われている。そして退行催眠などの方法によって、「失われた記憶」が戻ることでアブダクション体験が明らかになるのである。

実は、これほどの報告数があり、検証方法まで確立されているにも関わらず、アブダクション事件はUFO研究の中でも最難関の一つになっている。なぜならまず「退行催眠」の信憑性そのものに疑問がもたれていることがある。

そもそも人間は誰でも「自分は選ばれた人間」であり、「特別な体験をしている。」と思いたがるものである。それに加えて退行催眠では、施術者の暗示を受けやすくなるといわれている。その結果睡眠下においては、どうしてもドラマティックなストーリーを無意識のうちに創造してしまうのである。(虚偽記憶といわれる。)

虚偽記憶を補うには、記憶を裏付ける物的証拠を捜すのが一番なのであるがこれは難しい、というのも多くのケースが物的証拠に乏しく、異星人やUFOの外観についても、これまで語られてきたような特徴しか報告されないことがほとんどだからである。

なかには稀に、体内に埋め込まれた「金属片」が見つかることもある。それが地球上に存在しない物質であると証明されれば話は簡単なのである。

【アブダクション関連動画】


アブダクションの決定的瞬間























































































































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