アメリカによる幻の月面探査プロジェクト コンステレーション計画

 2004114日にジョージ・W・ブッシュ大統領が、NASA本部において「2020年までには月に帰る。」と新しい有人月面探査計画を発表した。

 新型月レーダーを搭載できる6人のり宇宙船「オリオン」の製造、有人ロケット「アレス1」、貨物用大型宇宙船「アレスV」、月着陸船「アルテア」の開発を目指すものであり、1970年代に途絶えたアポロ計画をよみがえらせるべく発案された計画である。

 当初の予定ではNASAの膨大な予算を費やして、2015年までにオリオンとアレスを完成、2020年までにアレスVとアルテアを完成させ、第二の有人月面探査を実現するとされていた。

 ところが、201021日、当時のバラク・オバマ大統領は突然、この月面探査計画の中止を宣言するに至る。表向きの理由は、予算超過と技術的な問題とされているが、オバマ大統領自身が多くを語っていないため詳細は不明である。

 そもそもコンステレーション計画の動機について、多くの研究者たちは、何らかの理由で“月面の先住者”の影響力が弱まって、月面探査が思い通りに展開できる状況になったからなのではないかと憶測された。

 これを裏付けるようにNASAに追従するようにして、中国やインド、日本、ロシア、欧州宇宙機関までもが競うようにして月面探査を開始していた。


 オバマ大統領の計画中止の決断の背景には、日本の宇宙航空研究開発機関(JAXA)が打ち上げた月面周回衛星「かぐや」が大きな影響を及ぼした可能性が考えらる。

 20096月、かぐやは予定されていたすべてのミッションを完了し、月面に落下した。しかしかぐやのミッションにはいくつかの不透明さがつきまとっている。

 かぐやの探査の目的は、月の起源と進化の解明のための科学データを取得することにあった。ところが精密なカメラ(ハイビジョンカメラ)で撮影されたはずの月面裏側の高精度画像映像のほとんどが公開されていない。当然ながら、NASA1960年代から開始した初期の月面探査で発見したもの、つまりブルッキングスレポートによって予測され、アポロ計画でその存在が確認されたはずの、月面の地表に遺る“人工遺物”の画像は一切公開されていないのである。

 日本の月探査衛星かぐやの調査とオバマ大統領の月面探査の中止の決定は深いところでリンクしていた可能性がある。もしかするといまだに月面は“先住者=月面人”によって支配されているのかもしれない。かぐやのデータがそれを実証したからこそ、オバマ大統領はコンステレーション計画を断念したのではないのか?

 かぐやが撮影した画像のほとんどが公開されないのは、NASAの隠蔽工作の規範に倣ってのことなのかもしれない。

(引用文献:『今こそ知っておくべきフリーメーソンの謎と爬虫類人種の陰謀』並木伸一郎著 辰巳出版 202031日より)


今でも名称を変更して存在するコンステレーション計画

※我が国の月面周回衛星かぐやが世界で初めてハイビジョンカメラで撮影した月面の様子は、NHKでも中継され話題を呼びましたが、NASAから撮影してはならない場所の指定も受けていたということはあったと聞いたことがあります。

例えば、月面でアポロ計画時に発見していたクリスタルのタワー構造の場所についてはそこの場所を飛ばないように指示されていた、ということがあるらしい。

コンステレーション計画


NASAの日本人研究者が解き明かす「宇宙ビジネスの最前線とこれから」

月面で検出された水分子は従来の予想よりもシンプルな反応で生成されている可能性

Sorae

2021/03/07 21:26月面で検出された水分子は従来の予想よりもシンプルな反応で生成されている可能性 (msn.com)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の仲内悠祐氏らの研究グループは、太陽風が直接吹き付ける月や小天体などの表層における水分子(HO)の生成に関する研究成果を発表しました。研究グループによると、従来はこうした環境で水分子が生成されるためには太陽風に加えて微小隕石の衝突が必要だと考えられていたものの、今回の研究では太陽風のみで水分子が生成されることが初めて明らかになったといいます。

202010月、月の南半球にあるクラヴィウス・クレーターにおいて水分子が検出されたとするハワイ大学のCasey Honniballらの研究グループによる成果がアメリカ航空宇宙局(NASA)から発表されました。月面では極域の永久影(クレーターの内部などで常に太陽光が当たらない部分)に水の氷が存在するのではないかと考えられていますが、月面の太陽光が当たる領域で水分子が検出されたことで、水が月面全体に分布している可能性も指摘されています。

関連:月面の太陽光が当たる領域で水分子を初めて検出、月面全体に分布している可能性も

初期の地球に火星サイズの原始惑星が衝突したことで形成され、表面がマグマに覆われていた頃に水などの揮発性物質が失われたと考えられている月。その表面になぜ水分子が存在するのか。今回の発表によると、月の表面ではまず太陽風の水素イオンが月面の鉱物に照射されることによって水酸基(OH基、ヒドロキシ基)が生成され、そこに微小隕石が衝突することで水分子が生成されている可能性が有力視されてきたといいます。

仲内氏らは今回、太陽風が吹き付ける天体表層の環境を再現するために、炭素質隕石に含まれている含水ケイ酸塩鉱物(蛇紋石とサポナイト)に太陽風のプロトン(陽子)を模した水素イオンビームを照射する高真空環境での実験を行いました。

実験の結果、ケイ素と酸素から成る鉱物中のSi-O結合の一部を照射された水素イオンが破壊し、水酸基を持つSi-OH(シラノール基)や水分子新たに生成されたことが確認されたといいます。発表によると、従来の研究では水素イオンの照射により水酸基が生成されることは確認されていたといいますが、水素イオンの照射のみで水分子が生成されることを確認したのは今回が世界初の事例とされています。

発表では今回の成果について、太陽風の水素イオンが直接降り注ぐ月面や小天体の表層においてシンプルな反応で水分子が生成されている可能性を示すものであり、月の水がもたらされるプロセスやその量を推定する上で重要な知見になり得るとしています。

Image Credit: NASA/GSFC/Arizona State University

Source: JAXA/ISAS

文/松村武宏

© sorae NASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」の画像をもとに作成された月の画像(Credit: NASA/GSFC/Arizona State University

第1話まるごと無料配信】プロジェクト・ブルーブック シーズン1 第1話 https://www.youtube.com/watch?v=MZybH2MTwBI


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