1896年11月から翌年4月にかけて、全米が怪飛行船「ファントムシップ」の話題でもちきりとなったことがあった。アメリカ国内のメディアがその目撃談を報じたためである。
まず最初の事件は、1896年11月19日にカリフォルニア州サクラメントの上空を巨大な飛行艇が飛行していた。数百人の人々が目撃したその飛行物体は、細長く、プロペラがついていたといわれる。しかも飛行物体の底部には、サーチライトが点灯しており、1時間ほどで空の彼方へ消えていったという。
このような出来事が、全米で半年間ほど集中的に目撃されたのである。
また1896年4月11日付のニューヨーク・ヘラルド紙が報じた事件によると以下のようになる。
シカゴ市民の多くが、大きな翼とサーチライトを持つ葉巻型の飛行船2隻が上空を飛んでいくのを目撃する。
ウエストヴァージニア州のシアタービルでは、目撃者の一人が、目撃者の一人が双眼鏡で観察している。飛行船の長さは約54m、両サイドに大きなヒレを持つ「巨大な円錐型装置」とでも呼べるような物体であったという。
さらにテキサス州では、飛行する怪飛行船が墜落しただけでなく、「火星人の遺体」までもが発見されたと伝わっている。まだ飛行船が実用段階に入っていなかったこの時代に、空を飛行していた物体とは一体何であろうか?
当時大空を移動する代表的な乗り物は気球である。1897年に飛行船が存在していたという確かな証拠こそないものの、当時の発明家がプロペラつきの飛行船の特許を提出していたことは知られている。従って新しい発明の飛行船の実験とも考えることができるだろう。
しかし一方で速度、形態、強烈なサーチライトなどは、実験段階の飛行船とは異なるとも指摘されているのである。
この後、1909年から1913年にかけて、欧州やニュージーランドでも集中的に目撃報告がなされているが、地球外の異星人の飛行物体と理解してしまってよいものであろうか?
広島上空で撮影された3機のUFO
※「ファントムシップ」は、当時戦争(有事)となった時の制空権の確保のために、米海軍か陸軍が極秘の開発していた「飛行兵器」なのではないでしょうか?
戦闘機や爆撃機といった飛行機がなく、ゆったりとした飛行船でも十分に偵察や情報収集などができたというメリットがあったのかもしれません。
いつの時代も他国に追いつかれない、仮想敵国よりも優位にたっていたいと願うUSAという国家の新兵器開発と実験の様子を示したものが「ファントムシップ」なのではないでしょうか?
第一次世界大戦は、飛行船もパイロットもよく消耗した時代といえるでしょうか?
ムーの基礎知識
「ムーの基礎知識」2014年1月号 ゲスト 飛鳥昭雄
https://www.youtube.com/watch?v=WEuCuTB441Q
「ムーの基礎知識」2014年2月号 ゲスト秋山眞人
https://www.youtube.com/watch?v=0GnFXaotrH0
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