1965年12月9日午後5:00近くに、カナダからアメリカのミシガン州を北から南へ、東南へ進路を変え、オハイオ州に向かい、最終的にペンシルベニア州へ落下しながらまた方向を変えるという不思議な動きの火の玉が多くの住民によって目撃されるという事案があった。
ペンシルベニア州のケクスバーグに居住するローブとランディの兄弟は、明るく燃えながら森に落ちていく火球を目撃する。カープ夫人は、森から立ちのぼる煙を自宅からみた。
だがここで空軍は情報を隠蔽し、「何もなかった。」という声明をいち早く提出するのである。しかし先に森に入った人物によると、半分土中に埋没した直径3~4mのドングリ状の物体が存在した、といわれる。
2003年にアメリカ人ジャーナリストのレスリー・キーン氏は、情報自由化法に基づき、この墜落事件に関する文書がNASA局内に存在するのかどうか、調査を求める訴訟をおこした。
NASAは、2005年に墜落現場からソ連の金星探査機コスモス96の部品を回収したと発表した。この墜落物体の正体が人工衛星であると声明をだしていたためである。
連邦地裁の要請でNASAは、2007年10月までの再調査を約束したが、明確な回答はなされていない。
(引用出典:[完全版]世界のUFO現象FILE 並木伸一郎著 学研パブリッシング 2011年3月)
関係者のヒアリング調査でみえるUFOの秘密回収部隊の存在
グリーンズバーグで未解明現象研究会を主宰するスタン・ゴードン会長は、現場が州警察に封鎖される前に到着していた人物二人に聞き取り調査を行った。
そのうちの一人、自警消防団のジム・ロナンスキー氏は、「物体は地中に半分埋まった形で墜落していた。」と証言する。くすんだような金色で直径約3~4mでドングリのような形状をしていた。底部の金色のバンパーのようなものには、模様とも文字とも見えるものが刻まれていたという。
もう一人の目撃者ビル・ブラッシュ氏は、道端で車の修理中に彼の頭上を8の字のような旋回を繰り返しながら物体が落下し、森の中に墜落したのを目撃している。現場に行くと燃えるようなオレンジ色をしたドングリ形の物体が半分ほど地中に埋まっており、その物体の一部から青白い火花が散っていたという。
またビル・ウィーバー氏は、軍部が物体を回収する現場を目撃していた。白い防護服の4人の男たちが、巨大な白い箱を現場から運び出すのを見たという。
さらに翌12月10日の午前1:00過ぎに、防水シートに覆われた積み荷をのせたトラックが森の中から猛スピードで出ていくのを近くの住民たちが目撃している。
その後、情報自由化法によって開示された極秘文書に「ムーンダスト」とよばれる米国以外の宇宙船や出どころのしれない墜落物体回収を任務とする部隊の存在が明らかになった。この謎の飛行物体墜落事件を処理したのは彼らであろう。
【未解決50年】謎すぎるUFO墜落「ケックスバーグ事件」とは!?旧ソ連衛星か、ナチス秘密兵器か「トカゲ見た」証言も!
毎年、米国ペンシルベニア州のケックスバーグという町では、ケックスバーグUFOフェスティバルというイベントが開催されているそうだ。その名の通り、UFOやビッグフットなどの超常現象をテーマにした祭典で、オカルトニュースサイト「Unexplained Mysteries」によると、今年も7月27~29日に開催されたという。
なぜこの町でUFOフェスティバルが行われているのか? それはもちろん、かつてこの町でUFOが墜落する事件が起きたからだ。
■数千人が目撃した火の玉
1965年12月9日の午後4時47分ごろ、夕闇を明るく照らしながら落ちていく火の玉を、米国北東部やカナダ一部地域の多くの人々が目撃した。ペンシルベニア州の大都市ピッツバーグから南東におよそ50km離れた田舎町ケックスバーグの人々は、その火の玉がすぐ近くの森の中へと落ちていく様子を確認した。地面に何かがぶつかったような「ゴツン!」という大きな音や振動があり、森からは青い煙が立ち上っていたという。
地元の消防署や住民が現場に行くと、そこには釣鐘型の金属製の物体が墜落していたという。大きさは小さな車ぐらいで、その表面には見たことのない文字のような模様が描かれていたそうだ。
謎の物体が墜落した森の周辺は、到着した州警察や軍によってあっという間に封鎖されたという。それらに先駆けて到着したMIBの姿さえ目撃されている。地元ニュースメディア「Pittsburgh
Post-Gazette」の2015年の記事に、墜落した物体や軍による回収の様子を目撃した人々の証言が掲載されている。やってきた軍人たちは、住民や消防隊員を「放射線の危険がある」と言って追い払い、防護服のようなものを着た作業員たちが墜落したUFOをトラックに乗せて運び去ったという。
その後、UFOはオハイオ州のライトパターソン空軍基地に運ばれたとされる。その時の目撃者は、担架に乗せられた、トカゲのような肌をした小さな生物を見たと証言している。
■ケックスバーグの森に落ちた物は何だったのか?
周辺地域ではミサイル発射試験の失敗、衛星の落下、エイリアンの乗ったUFOが墜落……等々、謎の落下物についてさまざまな噂や憶測が流れた。特に有力視されたのは旧sソビエト連邦が打ち上げに失敗した金星探査機コスモス96号という説である。1965年11月23日に打ち上げられたが、爆発が起こり軌道突入に失敗し、同年12月9日、まさにケックスバーグに何かが墜落した当日に大気圏へと再突入した。
だが当局は、各地で観測された光を火球(非常に明るい流星)と発表し、自然現象であると結論づけた。その後、この事件は長らく忘れ去られた。
だが1991年、NASAはケックスバーグに落ちたのはコスモス96号の一部である可能性を認め、2005年には「ロシアの衛星」であったと発表した。ただし、回収された物体そのものやその資料は1990年代に失われたとしている。
しかしながら、ケックスバーグ事件は謎が多く、今なお研究家を中心にUFO説が根強く主張されている。また、2009年にはヒストリーチャンネルがこの事件を取り上げ、墜落したのはナチスドイツが開発したとされる秘密兵器「Die Glocke」だったのではないかという内容の番組を放映している。
農場や森に囲まれた静かな田舎町に墜落したものは一体何だったのだろうか?
その謎は完全には解明されていないものの、広場には墜落したUFOのレプリカ(ドキュメンタリー番組で使われたものを譲り受けたそうだ)が飾られ、フェスティバルが開かれ、今ではすっかり町おこしの種となっている。
(編集部)参考:「Unexplained
Mysteries」「Space.com」「Pittsburgh
Post-Gazette」「Wikipedia」、ほか
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